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11side士郎
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学校の帰り道、俺は久しぶりに隆貴と話すことができた。
そして、今まで避けてたことも。
隆貴は整った顔をほころばせて、許してくれた。
全部学のおかげだ。
でも学、その間ずっと心ここににあらずと言った感じで、ずっとぼうっと何かを考えていた。
学、覚えてるかな、今度三人で遊びに行くって話。
でも、俺の気のせいかもしれねいけど、隆貴と学仲悪い?気がした。
そんなことを考えてると、
「おい、士郎、飯できたぞ、」
「はーい」
今日の夕御飯は、肉じゃがと、おひたしに、ご飯にお味噌汁。
日本食だ。
俺は手を合わせてから、食べる。
「美味しい」
「おう、それは良かった。」
いつも思うけど、千里兄さんはすごい料理が上手だ。
レパートリーも豊富でいつも夕ごはんは、洋食と日本食を交互に作ってくれる。
「残さず食えよ。」
「うん。」
「にしてもどうしたんだ?昨日は落ち込んでいたと思ったら、今日は嬉しそうな顔しやがって。」
うわ、千里兄さんも気づいてたんだ。
「あのね、実は、隆貴と疎遠気味になってたんだけど、昨日やっと話せたんだ。」
「はっ、疎遠気味?あのお前にひっついてきた、依存気味の金髪とお前が?」
「う、うん?」
俺にひっついてきた依存気味の金髪って、隆貴は千里兄さんにどんな印象持たれてるんだろう。
「まあ、何にせよ良かったな。お前は友達作るの下手だし。」
「・・・・・余計なお世話だよ。」
確かに学と隆貴を除いて、俺の友達ってあんまりいなかったけどさ。
「そんな膨れ面になるなって。いいと思うぜ、数は極端に少ないが本音で話し合える友達がいて。」
「極端には余計だよ。」
「ほめてんだぜ、一応」
「一応って・・・・・・・・・」
さっきからフォローされているのか、けなされているのかわからない。
「ごちそうさま。」
「おう、歯を磨いてから寝ろよ。」
「わかってるよ。」
千里兄さんは、俺を何歳だと思ってるんだ?
少し疑問に思いながらも、自分の部屋に戻った。
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