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倉庫
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ようやく止まった一つの扉の前。
Riderが中指をセンサーに近づける。
短い電子音の後に扉が自動で開いた。
…何があんだよ。倉庫なわけないだろ。こんなところが。
「ちょっと人集めるんで先に二階席いてください。五分くらいで集まるんで。」
そう言ってRiderは行ってしまった。
残された俺と黒川の2人。
…この腹黒そうなイケメンとなにをどうすればいいんだ。
無言でスタスタ進んでいく黒川のあとを追っていく。
…無言で歩き始めるとか…マジかよこいつ。
すぐに立ち止まったと思えばそこにあった椅子に座りスマホを弄り出す。
…俺はどうすればいいの…!!?
「おい。」
「……なんだよ」
急に喋りかけんじゃねぇよ。ビビったわ。
「名前。何がいい?」
名前?何がも何も…
「俺は月影藍だ。他に名前はいらない。」
「……Queenはそのままの意味。Clownは騙すのがうまいから。Riderはあいつがそれがいいと言ったから。お前はどうする?」
あの英語の名前ってことか。
「俺は暗殺者になんかならないし、暗殺なんかしない。だからいらない。」
「……別にしなくてもいいが命令に背いた分のペナルティは受けてもらう。…そうだな。月影か…。ならお前は従業員になれ。もう暗殺者はたりてるからな。」
従業員…?
何故俺がそんなこと…!…人殺しよりはまだマシか。。。
「…そうだな、お前は地下牢担当の従業員にしよう。あそこは誰も近寄りたがらないからな。決定だ。お前は地下牢専用従業員だ」
地下牢…?地下牢専用従業員ってなに?
そんなのあるの?
「お待たせしました!今任務に行ってる2人以外は集まってます。______総員、総隊長に対し敬礼!」
帰ってきたRiderが敬礼と言うと真っ暗な下の階から揃ったザッという音がした。
「…総員、敬礼やめ。ライトつけろ。」
黒川がそういった途端一気に目の前が明るくなった。
眩しい…!
初めチカチカしてた目の前にやっと目が慣れてくると下には約50人位の人。
…思ったよりも少ない?
「いや、有栖園全体では167人いるからね。そんだけ暗殺者がいる日本に驚きだよね。」
……それもそうか。暗殺者が167人いるって結構やばいな。。。
「………え、てかなんで分かったの…」
俺なにも言ってないよね……?
「大体皆聞いてくるからね。もうわかるよ」
Riderがニコニコしながら言ってくる。
…そうか。この50人位の奴らは全員虐待とか捨てられたりした奴らなのか。。。
そう考えると…多いな…
「で、黒川さん。この子は何番隊ですか?やっぱりここですか?」
「いやこいつは地下牢専用従業員になってもらう。」
「…………………………………………は?ちょ、正気ですか…?」
『地下牢って…』
『マジかよ…!?あそこに…?』
『地下って確かあいつがいる…』
そんなにやばいの?地下牢って…
めっちゃ不安なんだけど。。。
「そんなの…あいつが許さないと思いますけど…」
「あいつには俺が説得するからいい。多分これはあいつと犬猿の仲になるからな。それの余興だ」
「………あいつに何言われても知りませんからね?俺は止めましたから。」
あいつ…?
なに、めっちゃ怖いんですけど。。。
しかも下の奴らの反応とか恐怖心増すんだけど…
俺は…どうなるんだろうか。。。
長生きできるかな…
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