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プロローグ
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どこにでもある普通の家庭だった。
父さんと母さんとペットのポチ。
そして俺の三人一家だった。
別に裏組織と関係があったわけでも狙われるようなこともブラック企業で務めてもいない普通の父親。
家事と近所のスーパーのパートを両立して節約術を試すのが好きだった普通の母親。
天才犬でも警察犬でも珍しい特技があるわけでもないただお手とおかわりと伏せができるだけの普通の柴犬。
成績は中の中で部活も幽霊部員で不良グループにも入らずコンビニでバイトしてた普通の長男。
そんな普通の一家だった。
あの日までは。。。
いつものようにバイトに行く前に一旦帰宅した。
ちょっと遅れそう…
今日は店長いるから遅れたらヤバイよな…
自転車で学校と家までを全力で漕ぐ。
すると頬にぬるい水が当たった。
雨…ついてないな…
まだ家まで結構あるのに…
合羽も傘もないし。
テストの点は酷いし。
弁当も金も忘れるし。
体育で顔面にボール当たるし。
教科書にコーラ零れるし。
彼女には振られるし。
先生に身に覚えのないことで怒られるし。
女子に男としてないって言われるし。
こんなにもついてない日があるもんなんだな。
そうだ。今日は記念日にしよう。
…ついてない日だからアンラッキーデイ。
ネーミングセンスは微妙だけど分かりやすいし覚えやすい!
「ただいまー!」
「おかえりー。あ、さっき店長さんから暫くは店開けないって電話きたわよ。なんか本店の方でトラブルがあったとかなんとか」
「おー了解。てか、聞いて。今日さ__ 」
やっとラッキーなことが起きた…!
多分本店の方のトラブルってのはアレだろ。
本店の店長がバイトの子を犯してたってやつ。
なんか噂で聞いたことあったんだよね…
本当かは分からなかったけどね。
それから勉強とポチの散歩を終わらせた頃に父さんが帰ってきた。
皆でテレビ見たりしていつも通り過ごしていた。
そう。いつも通りだった。
夜中に一階で物音がして目が覚めた。
…まだ父さんと母さん起きてんのか?
はやく寝ろよな。。。
____ヴワンッ…グルルルッ!!
…ポチ?ポチが唸ってる?
もしかして泥棒…?!!
部屋にあったバットを持ちゆっくりゆっくり階段を降りる。
ふわ、と香った鉄の匂い。
これ…鉄じゃない…血の…匂い…?
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