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月「決まりましたか?」{次の日の夜}
菅「・・・。」 こくっ
月「・・・。」
菅「月島。ありがとう。
俺、お前がいなかったら今頃死んでたかもしれない。」
昨日家族や部活の皆に手紙を書いた。
さよならの意味もこめて。
菅「でも俺は、これ以上お前の世話になるわけにはいかない。」
・・・月島にも。
月「!」
菅「俺は一人で残り短い人生を生きるよ。」
月「っ待ってください!まだ人間に戻れる可能性だって!」
菅「あるかもしれない。
でも、もう俺はお前に迷惑かけたくないんだ。」
月「・・・っ。」
菅「・・・俺はお前が探しに行けないような遠くに行く。
お前が俺を見つけないように。」
月「・・・。」
菅「これも返す。こんな大金受け取れない。」 ガサッ{紙袋を渡す。}
月「せめてそれは受け取って下さい。」
菅「俺に何年働いて返せと?」
月「返さなくていいですから。」
菅「・・・分かった。
必ず返すな?」
月「・・・もう行くんですか?」
菅「あぁ。・・・じゃあな。」 スタスタ・・・
月「・・・かならず!」
菅「・・・。」 ピタッ
月「・・・かならず見つけます。」
菅「・・・。」 ガラガラ・・・
ピシャン
月「・・・。」
菅「・・・。」 スタスタ・・・
ウィーン・・・{自動ドアが開く}
さようなら。
俺の大好きな町・・・。
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