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5たすけて(1)
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「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
声にならない叫びを上げ、新は身を起こした。
とても苦しい、息苦しく とにかく苦しかった
暗闇の中で自分が喘ぎながらも痛いたすけてというシーンがちらついていた
助けは来ないよと言われ、そこで記憶が千切れるようにぽっかりなくなっていた。
ここはどこだ。
此処が夢なのか現なのか判断するのに時間がかかった。
確かにここは現実の世界、夢では無い
その判断材料となったのは、俺が裸だということ。
頭がぼんやりして俺の思考を奪っていく、必死に頭を回す。
現実に居るんだと確信したと同時に、下腹部の痛みも感知する
痛みで頭の曇りが取れ、徐々に視界もはっきりしてくる。
痛い。
股間も痛いし、太ももや背中も痛い、何事かと思って布団をめくると
太ももに縦に何本もの刺し傷やナイフで線を描く絵様に裂かれた跡が残っていた。
こんなもの…あっただろうか。
見覚えのない傷や痣が残っている、誰がつけたのだろうか
まったく覚えていない、何があったんだ。
背にも痛みが走っている、新は自室の洗面所へ急ぎ洗面所の鏡で背を見たとき
新は絶句してしまっていた。
「な…んだこれは」
一筋、背の左右を分断するように、抉られた傷があった。
ぱっくりと割れ、血がまだ滴っている。
新はなにか大きく頭を揺さぶられたのか、ふらふらと足元をふらつかせ
そのまま洗面所の床へ倒れこんだ。
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