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再会、そしてまた明日
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「久しぶりだな…翔太」
『あ、うん…久しぶり……です』
僕の小さな小さな呟きを聞き取った優馬くんが、まじまじと目の前に立つ長身の男を見ている。
昔より、うんと大きくなったね。
元気にしてた?
学校は楽しい?
今はどんな声で喋るの
どんな風に笑うの
そのネックレスカッコいいね
似合ってるよ
髪染めたんだね
言いたい事が頭の中で溢れて
溢れて
『…っ』
でも声には出てくれなくて
喉で詰まって、息が出来なくて
涙が溢れて
溢れて
「翔太、落ち着いて」
『ゆう、まくん…』
ぎゅっと握ってくれた優馬くんの大きな手の中の自分の手が、じわじわとあたたかくなる
優馬くんに貰った勇気で、なんとか言葉に出来た伝えたい事。
『涼太、ごめんねっ…』
僕の言葉は涼太の耳にちゃんと届いた
涼太は、驚いたような表情で涙を流していた
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