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ーー目を開けるとそこは一面ガラス張りの部屋。
外は高層ビルが立ち並んでいるが、この部屋の方が高い。
高さ的にはこの辺1番の高いマンション…………
ん?マンション??
「おぅ、音。目ぇ覚ましたか。」
心地よい低音ボイス。
この声は知ってる。
海堂さんだ。
「あの、なんで俺、ここに。ていうか、ここどこ」
「ずいぶん砕けた話し方をするんだな。おまえは酔った客にボロボロにされて意識失ってた。だから俺が連れて帰ってきた。」
ーーなるほど。
そういえば、初めての客がグイグイ酒を飲んで、俺にいきなりブチ込んだ。
後の記憶が確かにない。
「ありがとうございます。あの、俺、店戻ります。」
そう言って立ち上がると、海堂さんがものすごい形相で睨んできた。
「おまえはもう店に出なくていい。俺の家に住め。」
「な、何言ってるんですか。俺、戻らなきゃ。」
俺が玄関に向かって一歩踏み出した、そのとき
「紫音」
ドクンっ………………
と、胸が大きく高鳴った。
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