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お昼を少しすぎた頃、海堂さんが帰ってきた。
「海堂さん…」
俺はどうすればいいかわからず視線だけをあげる。
「紫音、これ昼飯。今からまた会社戻るから」
そう言ってたくさんお弁当が入った袋を渡してくる。
わざわざお昼ご飯届けに帰って来てくれたの?
思わずそう聞きそうになったが、わざわざ聞くのも野暮だなと思いそのまま見送った。
「誰が弁当こんな食うんだよ…。」
袋の中には軽く5つは弁当が入っていて、俺は焼肉の入った弁当を1つ手に取った。
海堂さんは何を考えてるかわからない。
いきなり店を辞めさせたり、
都合のいいセフレにされるのかと思ったら、
俺を家に閉じ込めたり、
一体俺をどうしたいんだ。
何度も何度も同じことを考えて、
答えが出ないまま俺はまた眠りについた。
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