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《番外編》lovin' you③
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「わぁ〜〜!!」
小さい頃から憧れた、夢にまで見た一軒家。
もっと狭くて普通の家でも良かったのだが、
一般家庭とは桁違いの富を有する海堂さんはこれでも遠慮しやすい俺のためにケチったようだった。
「すごい!俺の好みな家具ばっかり!」
「前に雑誌見て『この家具いいですね』やら『俺はこんなのが好きです』とか言ってたろ?それを参考にしただけだ。」
俺の些細な発言を全部覚えてくれてる。
海堂さん凄すぎないか??
「ヤバ!このソファめっちゃフカフカ!!」
ボフボフとソファを叩いて喜ぶ俺の隣に、海堂さんが腰掛けて俺の肩をそっと抱いた。
「ドレス捲れるぞ」
「うわァ!海堂さんのエッチ!」
「こっちの気も知らないでよく言う」
「もう脱ぎたい!!」
「雑な誘い方だな」
「ちがーーう!!私服に着替えたいの!!!」
海堂さんの胸をぽかぽかと叩いて反抗するが、
片手で両手首を抑えられ、首筋に海堂さんの唇が当てられる。
「ヒァッ……!」
「胸、どうしたんだよ」
抵抗しなくなった俺の手首を解き、右手で背中を支えながら左を俺の胸にあてた。
「さ、佐倉が……、なんかプレゼントだって…」
「へぇ、要が?それはちゃんと頂かないとな?」
「きゃ!ちょっ……!!待って!!!!」
やわやわと胸を揉みながら、海堂さんの唇は首筋から下へ下へと降りていこうとする。
俺は目を瞑って次の刺激を待った。
「さて、行くか」
「ふぇ??」
ところが、海堂さんは俺の両脇に手を入れて立ち上がらせ、もう一度ショールを羽織らせて玄関へ向かう。
「な……!!どこ行くんですか?!」
「んー……、パーティー?」
「パーティー?!披露宴の類はないって言ってたじゃないですか!!」
「どうやら『Rouge』で俺たちを祝う準備をしてくれてるらしい。さっき要から連絡があった。」
ハァァ?!
クッソ!佐倉のやつめ!!さっき言えばよかっただろ!!
俺は内心佐倉に怒りを覚えながら、海堂さんの後について玄関へ向かった。
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