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《番外編》lovin' you④
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「わぁ〜〜〜〜!!音ちんさっきと衣装変わってる!!ヤバ美少女じゃん!!超かわいいーーーー!!!!」
『Rouge』に着くなり、俺は綺羅や他のキャストに囲まれた。
俺が海堂さんに引き取られて辞めたと知ってから、彼女たちはΩを下に見るのはやめたらしく、こうして会った時はまるで女友達………、というか妹のように接されている。
「社長〜!音ちん今日だけ私たちに譲ってください〜〜!!」
綺羅が俺に胸を押し付けながら海堂さんに強請る。
あれ……、デジャヴ。
俺最近胸押し付けられること多くないか?
まぁもう胸を押し付けられただけでは、どうとも思わないんだけど。
「ちょ、ちょっと綺羅!離して〜〜!!」
「やだ〜!ほんとに可愛い!犯したい!」
「何言ってんだ!!下品すぎ!!大体綺羅は挿すもんないだろうが!!!!」
「おまえが一番下品だぞ……」
海堂さんは溜め息をつきながら用意された椅子に座った。
ーーー
しばらくして、俺もその隣の椅子に座ると、佐倉がマイクを持って進行を始め、パーティーが開催された。
みんなは改めて俺たちに祝福の言葉を送ってくれて、
花束やワイン、それにゴムやローション、新発売の玩具など、風俗店で働くみんならしいものをくれた。
俺はすげぇ苦笑いで、でもみんなはすごく悩んでくれたらしく、「ゴムといっても超薄くて生みたいだったよ!」とかいういらない体験談まで添えて渡して来たものだから、受け取る以外の選択肢がなかった。
何よりもいらなかった(そしてインパクトがあった)のは、綺羅からのプレゼントで……
『音ちん、これで社長を骨抜きにしてね♡』
そんなメッセージが添えられた綺羅からのプレゼントは、
佐倉とほぼ同じ……というかそれよりも抵抗がある、
布面積の少なすぎる女物の下着だった。
あいつらの脳内はどうなっているのか………
いや、考えたくもない。
最後に全員で写真を撮って、
お酒を飲んでヘロヘロになった俺は、海堂さんに姫抱きにされて家に連れ帰られたのだった。
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