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《番外編》a LIFE ⑤
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あの発情期から2ヶ月、
最近少し体調が悪い日が多く、誠さんにも心配され、俺は昔から通っている病院の主治医の田山先生に連絡をした。
「もしもし、田山先生ですか?和泉です」
『あぁ、紫音くん?どうしたの、久しぶりだね』
「はい、少しお伺いしたいことがあって…。今日の予約取れますか?」
『いっぱいだけどいいよ、私の昼休みの時間を使おうか。12時においで』
俺は電話を切って、時間に間に合うように準備をして家を出た。
ーーー
「へぇ!私が知らない4年間の内にそんなことがあったのか!幸せそうでよかったよ」
俺は田山先生に、番ができたこと、その人と結婚したこと、今は大学を卒業して家で毎日家事をしていることを伝えた。
田山先生は俺の親みたいにいつも寄り添ってくれていて、こんな大事なこと話してない自分が薄情だなぁと少し思った。
「それで、今日はどうしたの?」
「あ、あの……、妊娠検査………、してほしくて…」
「なるほど。最近何か変わった様子はある?」
「はい。ここ最近体調が優れなくて…、食欲もでないんです」
「ちなみに、妊娠するようなセックスをした記憶は?」
「2ヶ月前かな…。誠さんに子供が欲しいって言われて…///」
「紫音くんの惚気話も珍しいしすごく聞きたいけど、時間もないし今から調べようか」
そう行って俺は検査薬を使って結果を待った。
「うん、紫音くん。おめでとう!赤ちゃん、お腹の中にいるよ。妊娠2ヶ月だね」
「え?!本当ですか?!!」
「本当本当!……あ、泣かないでよ」
「嬉し泣きです〜〜〜」
俺は止まらない涙を拭いながら誠さんに電話をかけた。
「ま、誠さん〜〜!!赤ちゃん、俺のお腹にいるって!」
『本当か?!』
「うん、妊娠2ヶ月だって!」
『今からすぐ帰る』
そんな急いでも何もないのに、とやっぱり子供のことになるとすごく冷静さを欠く誠さんが可愛くて、俺は先生にお礼と、これからよろしくお願いしますと伝えて家に帰った。
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