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《番外編》ハネムーン体験記④
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「うわぁ〜〜〜〜〜!!!!」
空港を出て水上ボートに乗り、キラキラと輝く水色の海をスピードを出して横切る。
モルディブは1190の島々からなるリゾートアイランドだ。
「まずは観光に行こうか」
そうして船が止まったのは、少し人の賑わう島だった。
誠さんにおいでと手招きをされ、近づくとさりげなく手を繋がれた。
俺が少し周りを気にしてオドオドしていると、誠さんは「海外だしそんな偏見ないよ、自由に過ごそう」と笑顔でそう言ってくれた。
その言葉で俺の不安もスッと落ち、俺は誠さんの腕を組んで動きにくいくらいピタッとくっついた。
「暑いのに可愛い奥さんにこんなことされちゃ、離そうにも離せないな」
額に汗を浮かべながら苦笑する誠さんをもっと困らせるように、腕に顔を当てたり頬を擦り付けたりすると、誠さんは少し中心を反応させて「どうしようか…」と呟いていた。
そして着いたところはある一軒の小屋。
「バーッジャヴェリ メンドゥレッ!」
肌の焼けたおじさんが俺たちに向かってそう言った。
「誠さん……」
「ああ、こんにちは、って。ここの挨拶だよ。現地の人に言語を合わせるのも経営のコツだ。」
誠さんは「少し待ってて」と俺にいい、おじさんとよくわからない言語で話し始めた。
「紫音、今日はもう遅いし明日ここに来ようか。彼がスノーケリングについて教えてくれるそうだ」
「え!スノーケリング?!」
「今は雨季だし、海が綺麗に見えないことが多いらしいが、明日は綺麗に見えそうらしい。モルディブの自然の偉大さを若造に教えてやるってさ」
誠さんはおじさんにお礼を言い、俺もそれに習ってお辞儀をして小屋を後にした。
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