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《番外編》ハネムーン体験記⑧
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「〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
みんなにはこの感動が伝わるだろうか。
透明度の高い海水に、
色とりどりの珊瑚礁。
そこに住処を作る熱帯魚たち。
時々ウミガメや小さなサメも居て、
日本では見ることのできない幻想的な空間が広がっていた。
朝ごはんを食べた後、Tシャツとハーフパンツに着替えて、俺と誠さんは昨日訪れたおじさんの元へ向かった。
ウエットスーツを着て、水中マスク、スノーケル、フィンを着けて輝く海へ足を入れた。
誠さんはスクーバダイビングでもいいと言っていたが、俺は事故の起こりにくいスノーケリングを選んだ。
こんな幸せなハネムーンで何かあったら嫌だしね。
まぁそんなこんなで海に浮かんで水中を見ているんだけど、もうそれはそれは綺麗で言葉では言い表す事ができない。
隣では誠さんが泳いでいて、そして少し遠くでおじさんが見守ってくれている。
小さな魚の群れが輪を描いて泳いでいたり、2匹の魚が口先を合わせてつつき合っていたり、大自然の水族館のようである。
1時間ほど楽しんで、一旦陸に上がった。
少し疲れて大きく深呼吸すると、誠さんが上から覗き込んで、深呼吸する俺の唇を塞いだ。
「んっ!!!………ぷぁっ…、も、誠さんっ!!」
俺が焦って怒ると、誠さんとおじさんはケタケタと笑って、誠さんが機嫌をとるように俺の頭をよしよしと撫でた。
「紫音、向こうでランチをご馳走してくれるそうだ。行こうか」
「はい!」
誠さんと一緒におじさんの小屋へ行き、モルディブの郷土料理をたくさんご馳走してもらい、俺たちはお腹をいっぱいにさせ、お礼を言ってコテージがある島へ戻った。
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