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《番外編》バレンタイン⑤
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あのあと体の隅々まで食べられた俺は、もうクタクタで動けなくなり、誠さんにお風呂に入れてもらって、ベッドではなくソファに降ろされた。
まだ寝ないのかと不思議に思い、誠さんを見上げると、小さな茶色の箱を持って来て、俺の前でゴールドのリボンを解いた。
「俺からプレゼント」
そう言って開けられた箱の中には、宝石のように輝くチョコレートが6粒入っていた。
「これ、どうしたの…?」
「バレンタインだから、俺も可愛い奥さんにチョコあげようと思って」
このチョコはたしか毎年バレンタインだけに発売されている超人気店の数量限定のものだったはず。
どうやってこのプレミアチョコを手に入れたのか…、
と考えたけど誠さんなら可能なんだろう。
「食べてもいい?」
「いいよ」
一粒つまみ上げて口の中に入れると、口内の温度でチョコがトロッと溶けて甘みとほろ苦さが広がった。
さすが超人気店の限定チョコと言うべきか、今まで食べた中で1番美味しいチョコだと思った。
「美味しい!すごく美味しい〜〜!!」
「俺にも頂戴?」
「はい!どうぞ」
もう一つ摘んで誠さんの口に持っていくと、誠さんは俺の手を掴んでそのチョコを俺の口に入れた。
訳がわからなくて誠さんを見上げると、隙間なく唇を塞がれて、スルッと舌が入り込んで来た。
「ハッ……、ぁふ………」
「ん……、チュク………」
誠さんの口の中にチョコを転がり溶けていく。
そのままソファに雪崩れ込んで、俺たちは甘い甘い第2ラウンドをおっ始めたのだった。
次の日の朝、俺の腰が抜けていて動けなかったのは言うまでもない。
- バレンタイン 完 -
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