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《番外編》猫の日②
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「ママ、れーくんニャンニャンになっちゃった〜!」
キャッキャと笑う目の前の麗音は猫耳をつけて嬉しそうに家を走り回る。
綺羅が送ってきた他の物にはまだちゃんと目を通していないが、ぱっと見ろくなものが入っていなかった。
あの後メールで確認すると
【今日は猫の日!可愛い衣装用意したんだからちゃんと社長をメロメロにしてね〜!】
と、絵文字たくさんつけて送ってきた。
もうそろそろ誠さんが帰ってくる時間だ。
麗音から猫耳を外し、このダンボールの存在を隠さなければ。
寝室の普段あまり使わないクローゼットの下にサッとダンボールを隠した。
「れーくん!パパが帰ってくるからお耳外そっか?」
俺が手を広げて呼ぶと、いつもなら絶対飛びついてくるはずなのに、プイッと顔を反らせて頬を膨らした。
「やだ!パパに見せるの!れーくんがニャンニャンになっちゃったってビックリさせるの!」
「れーくん…。ママがたくさん見たからいいじゃんか〜」
「お願い!」と何度か強請って麗音が折れかけた瞬間、玄関の扉がガチャっと開く音がした。
「パパだぁ〜〜!!パーーパーーァーー!!!」
ドタドタと玄関へ走っていく麗音を見て、俺は誠さんに問い詰められる覚悟を決めることを強いられたのだった。
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