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《番外編》猫の日④
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お風呂に入って麗音を寝かしつけ、気づけばもう23時。
お風呂から上がって体から湯気を出す半裸の誠さんが視界に入り、思わず顔を背けた。
「そんな初心な反応して可愛いな」
俺の髪にキスを一つ落として、ふわふわと髪の毛を撫でられた。
「やっぱり似合うな」
「何が?」
「猫耳」
クスクスと笑う誠さんの言葉に驚いて頭を触ると、フワフワの猫耳が付いていた。
「それより紫音、要に綺羅から届け物があるって聞いたんだけど知ってる?」
「えっ…………。し、知らない……」
「ふぅん。そっか。じゃあこれはなんだろうな?」
そう言った誠さんのスウェットのポケットから、猫耳とセットであろうフワフワの猫のしっぽが出てきた。
「な…、なんで……?!」
「明日は少し偉い人との会食があるから、新しいスーツを用意しておこうと思って開けたらね。見覚えのない箱があったから」
いつの間に用意していたのか、ソファの後ろから紙袋を拾い上げ、そこから出てくるのは綺羅が送りつけてきた卑猥な猫グッズ。
「旦那に隠し事する悪い奥さんには少し教育が必要みたいだな」
そう言ってニコッと笑う誠さんに、俺はヒュッと喉を鳴らした。
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