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《番外編》初めての遠足①
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このお話は麗音sideです
入学式1ヶ月後初めて行われた遠足のお話(^^)
***
明日はいよいよ楽しみにしていた遠足だ。
お母さんは僕の好きなおかずをたくさん作って明日に備えてくれている。
僕はお父さんに買ってもらった服を選んで、明日の荷物の隣に置いて、忘れ物がないか確認してから自分の部屋へ行き、ベッドに入って目を閉じた。
ーーー
「みんな、おはよう!みんな知ってると思うけど、今日はバスに乗って山のふもとの自然公園に行きます!ちゃんとお弁当は持ってきたかなー?」
先生の挨拶が終わり、クラスの出席を確認した後、それぞれ前もって決めていた席に着き、バスが出発した。
「れーくん…、僕が隣でよかったの?」
「んー?どうして?」
「だってれーくんの隣がいいって人沢山いたから…」
せっかく楽しい遠足なのに、初っ端から消極的なことを言っているのは隣に座るこうすけ君だ。
こうすけ君は大人しくてなかなか僕以外の人と喋らない。
こーんなに可愛くて綺麗な顔してるのに勿体無いなぁ…、なんて思いながら、周りの女の子がくれたお菓子をもきゅもきゅと食べた。
「麗音くん〜、公園に着いたら一緒に遊ぼー!」
「ダメだよ!ねねが一緒に遊ぶー!」
「私は前から声かけてたー!!!!」
女の子達がヤイヤイと言い合いをはじめ、そしてそこに男の子も加わった。
「なんだよおまえらー!麗音は男なんだから僕らと遊ぶんだぞ!」
「そうだよ!な、麗音?」
みんなが僕と仲良くしてくれるのは嬉しいけど、僕は僕で好きなことしたいし、言いくるめられるのはあまり好きじゃない。
「みんなで遊ぼう?その方が楽しいじゃん。でも、お弁当はこうすけ君と2人で食べるからごめんね?」
「えっ……?わぁ!れーくん…っ///」
そう言って僕はこうすけ君の頬にチュッと唇を当てた。
お父さんに教えてもらった周りを黙らせる方法だ。
効果覿面で正直驚いたが、こうすけ君が真っ赤になって固まってしまったため、これからはあまり使えないなぁと残念に思った。
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