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《番外編》仮面の中身は⑤
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羽柴先生が辞職し、新しい担任になったのはフワフワした感じのおじいさん先生だった。
イケメンだった羽柴先生が辞めてしまったことを知り、1年3組の保護者一同、初めは悲しんでいた様子だったが、有名私立だということもあり、後日新聞に羽柴先生の記事が載ると、気持ち悪いだとか辞めてよかっただとか物凄い罵声の嵐だった。
【紅夜学園初等部教員、生徒の保護者にわいせつ行為を行った容疑により逮捕】
新聞の隅にチョコンと載った程度だが、さすがママ友の輪。
一気にママ友連絡網が回り、何も言ってないのに俺だと特定された。
「海堂さん大丈夫だったの〜?」
「そんな様子一つもなかったからびっくりしたわよぉ!」
「美人も大変なのねぇ。羽柴先生はイケメンだからよかったもののねぇ」
いや、よくねぇよ。
なんだよ、ママ友の輪って。
小声で「旦那様も素敵な方なのにイケメンまで誑かしてなんて人………」って言ってるの聞こえてるし…。
すごい怖いんだけど……。帰りたい……。
家に帰ればそれはそれで、誠さんが俺から離れない。
離れないというか、何というか。
羽柴先生はどうやら度の超えた肌フェチだったらしく、誠さんは俺の肌が他の男に触れられたと怒って、俺を毎日のように抱き潰した。
麗音は小学生になってから自分の部屋で寝るようになったため、見られる心配はないっちゃないのだが、これが毎日となると随分腰に響く。
もう俺はアラサーだし、体に溜まった疲労は昔よりも回復しにくくなっている。
誠さんなんてアラフォーなのに、何でこんなに体力があるのか皆目見当もつかない。前世は狼かなんかだったのだろうか。
まあそんな話を誠さんにすると、笑いながら「1番性欲の強い動物はウサギだよ。お前はウサギみたいで可愛い」なんて可愛い小動物のイメージを覆す、寧ろ聞きたくなかった豆知識を教えられた上に盛られて抱き潰されたことは記憶に新しい。
「海堂さん、最近綺麗になったわね〜!」
「どんな化粧品使ってるの??」
ママ友にも質問責めにされ、おそらく誠さんとの連日の激しいセックスの賜物だろうとは言えるわけもなく、恥ずかしい思いを強いられたのだった。
- 仮面の中身は 完 -
やっぱり作者は誠さんの甘々が大好きでした
なんか小学生イベント読みたいのあったらリクください!
残り運動会、修学旅行、卒業式くらいしか予定してないのでなければ卒業式で麗音の番外編は終了させて頂きます!
小学生編以外のリクエスト2つ頂いてるので、スピンオフを書きながらちまちまとそちら進めて行きます!
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