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《番外編》そうだ、京都へ行こう。⑤
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「うはぁ〜〜!気持ちい〜〜〜!!」
湯船に肩まで浸かりながら広翼が気持ち良さそうに腕を伸ばす。
僕も隣に座ろうと掛け湯をして、湯に足をつけると、クラスのみんながぞろぞろと集まってきた。
「麗音ちんちんデカくね?!」
「うわ、マジじゃん!やっべー!俺の親父のよりデカイかも!」
「な、ちょっとでいいから触っていい?」
何だか居た堪れない気分だ。
今までお父さんとしか比べたことがなかったから、こんなこと言われるのも周りに見られるのも初めてだった。
いや、広翼とは何回か一緒にお風呂には入ってるけど、そんな凝視したことなかったし…。
「あー……。別に、少しだけなら」
「まじで?!じゃあ触るぞ」
「ダメっ!!!!」
僕の下肢を見るクラスメイトの視線があまり気分のいいものではなくて、僕は諦めて許可を出そうとすると、広翼が僕に抱きついてそれを阻止した。
みんな驚いて広翼を見るので、さっきよりも気分が悪くなって広翼を周りから隠すように抱きしめた。
「おまえらやっぱデキてんの?」
「違うよ。広翼は僕が内心嫌がってるの分かって、断ってくれただけだよ。な、広翼?」
そう聞くと、僕の首筋に顔を埋めながらコクコクと頷いた。
その体勢のまましばらく湯に浸かり、17時半になる10分前に体と髪を洗い、風呂を出て部屋着に着替えた。
夕食には京野菜を使った豪勢な料理が並び、みんな美味しそうにお箸を進めていた。
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