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《番外編》卒業式⑥
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「あ、おかえり〜!」
「遅くなってごめん!」
10分ほどしてから麗音も俺たちのところへ合流した。
案の定告白してきた女の子を、出来るだけ丁寧に断ったらしいが泣かれてしまってそれを慰めていたら時間がかかったらしい。
もちろん広翼くんに告白されたことを話す気は無いらしいが。
「今日は二人の好きなものたくさん作るから楽しみにしててね!」
「やったー!広翼ママの料理美味しいもんなぁ」
「れーくんママの料理もすごく美味しいもんね!楽しみだなぁ」
早くも夜ご飯を楽しみに待つ子供たちを見て、これは頑張らないとなぁと意気込んだ。
これからこの子達は中学生になり、今以上に成長して行くんだろう。
勉強に部活、それに人間関係や恋愛にもたくさん悩まされることだろう。
俺たちはそんな子供たちの成長を邪魔しないように支えていかないといけないなぁ…。
遥か前を嬉しそうに走る二人の子供を見つめて、
俺は暖かい春の風を胸いっぱいに吸い込んだ。
- 卒業式 完 -
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