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始まりⅠ
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サアーーーーーーー。真っ青な空の下、白色の髪の毛を風が擽ぐる。その手にはスケッチブックが握られ、周囲には動物達が取り囲んでいる。風に乗って講堂で行われている入学式の式辞が聞こえてくる。
「おい、邪魔だどけ」
話しかけられた白色の兎の少年は長い睫毛を震わせて瞼をあげる。瞼の奥からは赤色の宝石を想像させるような瞳が現れる。白色の兎の少年は状況がまだ把握できていないのか首を小さく傾ける。
「そこは俺が先に見つけたんだ、わかったらさっさと何処かに行きな」
話しかけて来たのは金色の狼の少年だった。いや、少年というよりは青年に近いのだが。
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