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そして今に至る。
俺の長い長い回想は、想い出でしかない。
「随分長いこと考えておったのだな…」
策磨さんはそう言った。
「すっすみません...」
「いいんじゃよ。
それ程大切な人がいることは良い事じゃ。
これからも、その気持ちを忘れないようにな。」
この気持ちを...忘れないように?
策磨さんが言っていることがよくわからない。
「こんな気持ち、持っているだけ無駄なんです。」
俺は俯いて策磨さんに言った。
「なんでも無駄だなんて
決めつけなくていいんじゃないのか?」
その言葉に俺は顔を上げた。
「想いが届こうが、届かなかろうが、
人を想うというのはな、素敵なことなんじゃ。」
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