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俺の世界②
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綾は友達が沢山いた。男女問わず人気で、クラスの中心的存在。
俺なんてすみっこにいるような根暗的存在。
なのに
『瑞貴、昼飯一緒に食お?』
『瑞貴〜、一緒に帰ろ』
どことなく俺に構っては、一緒にいてくれた。隣に人がいる感覚とは、こういう事なんだと思った。
適度に話しかけては適度に離れて、俺も距離を気にせず接する事が出来た。
綾のおかげもあってか、一度だけ告白された事がある。
別のクラスの女子だったが、清楚な人で綺麗だった。
僕はその告白を受け入れ、恋人同士となったのだが、やはりお互い知らない者同士、色々な性格の不一致などですぐに別れた。
その時も、やはり近くにいてくれたのは綾だった。
結局は、綾だけが信頼出来る人だったのだ。
そんな綾に、今日。
「好きなんだ」
告白されるなんて、今まで感づく事が一度でもあっただろうか。
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