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部屋
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部屋の中は広々としていて、落ち着いた感じの部屋だった。
「あれ?」
キッチンを見てみると、フライパンや冷蔵庫、家電製品があった。
もしかして綾が持ってきたのだろうか。
「あぁ、一ヶ月間だしレンタルしたの。お金は親達が何とかしてくれるらしいから安心して」
「安心していいのかどうか…」
洋室にはソファ、テレビにテーブルなどまるで誰かが生活していたような感覚。
もう一つの部屋は寝室らしい。
「同じ部屋で寝るの嫌だったら言って。俺洋室で寝るから」
「ううん、大丈夫。一応自分家から毛布持ってきた」
「じゃあ黒のベットが二つあるからどっちかに敷いていいよ」
リュックと旅行ケースを寝室に起き、洋室へ戻る。
思っていたよりも安心できる空間でホッとした。
「御飯とかどうする?」
「あぁ、御飯……俺、あんまり料理得意じゃない…」
「じゃあ俺が作るよ。瑞貴は手伝いとかして」
テキパキと役割を決め、共有する物についても話し合う。
シャンプーやボディーソープなど一緒に使うことになったが。
「同じ匂いするって不思議に思われない?」
「大丈夫じゃない?これ使ってる人多いし、皆そこまで気にしないよ」
「ならいいけど…」
同棲する事にまだ戸惑っている自分が半分、楽しみになっている自分が、半分。
これからの生活、どうなるのか少し不安でもあるけど。
綾がいるなら、なんとかなりそうって思えてくる。
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