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森下 唯は男子校であるこの学校にとってマドンナ的存在の男子だ。髪は甘いクリーム色で、二重のパッチリした目に、小さめの鼻、自然と色ついたピンクの唇。後輩である2年生や1年生にまでその存在は有名でファンクラブがあるほどだ。
唯君と彼は幼稚園からの幼馴染で、家が隣どうしらしい。唯君は少しワガママな性格ではあるものの、愛嬌があり、なにより可愛さが勝って許してしまうような性格の持ち主だ。唯君と直が仲良しなのも有名で、2人は付き合っているとかいう類の噂は絶えない。
でも、2人はただの幼馴染なのだと前に直は話していた。
「よし、帰ろ。」
下駄箱に行くと2人が校門から出て行くのが見えた。
仲良さそうな姿を見ると胸が痛くなる。
(慣れたはずやのに…)
直を好きになる事は、同時に苦しい事でもある。2人の仲良しな姿を見るだけでなんとも言えない気持ちになる。
(ただの幼馴染だと直は言っていたけど…。唯君の事を見るときの目は僕を見るときとは違う…)
そんな事を考えるとまた胸が痛くなってしまった。
帰りにご褒美の漫画でも買って帰ろう。そう気をとりなおして僕は靴を履いた。
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