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「じゃあー、文化祭メイド喫茶にすんでー?」
文化祭の季節になった。クラスの委員長が中心となって、文化祭の話は進んでいった。この学校では、9月の終わりに文化祭があり、10月の初めに体育祭がある。
(もう文化祭の季節か…)
話し合いの風景を眺めていると季節が移り変わるのは早いものだと感じた。
(この前夏休みやったのに…)
「メイド喫茶とかめっちゃええやん!おもろそ〜」
そんな事を言って盛り上げる直の声が響く。直はいつもクラスの中心的存在であった。僕はそんな直と何故仲良くなったのかと聞かれると僕が一目惚れをしたとは言えないので、波長が合うのだと答えるようにしていた。
「は!?お前メイドやるん!?」
「直がやるとか絶対あかんわ(笑)客が逃げるわ(笑)」
直の発言によってクラスではからかいの声が上がる。
「お前ら、うるさいわ(笑)光がやったりしたらやばいなー、めっちゃ美人やもんー」
ぼーっとしていた僕はいきなりそんな事を言う直の言葉に驚いた。
「わかるわー、光、美人やもんなー」
「光やったら俺もいけると思うわー」
(美人…)
クラスの盛り上がる声に反応する事も出来ずに、直の言葉が頭の中でグルグルと回っていた。
(直が僕の事、美人って…)
メイドはやりたくなかったが、お世辞でもノリでも美人と言われた事が嬉しい。口角が上がるのを抑えるのに必死だった。そんな僕をみた直は、
「光ー?聞いてるかー?おい、光ー?」
「…っん?はいはいはい!」
「ボーってしてどしたん?」
「んー、考え事してた(笑)メイドとか絶対いややわ(笑)」
「いや、絶対光はメイドやらすから!!」
「いや、やらんから!!(笑)」
そんな事を言いあったが、結局直の押しに負けてしまい、メイドをすることになってしまった。
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