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俺達は翼の良さを知っているが、翼はなぜ俺達と友達になってくれたのか時々不思議になる。
そんな俺達と仲良くしてくれている翼は、優が生まれる前からちょくちょく俺達の家に遊びに来ていた。
俺達と違う小学校に翼は通っているが、優が家に帰ってきてからは毎日のように、翼は俺達の家に遊びに来てくれている。
翼も優に会いたいということもあるだろうし、翼も俺達といて楽しいから家に来てくれていると勝手に思っている。
じゃないと中身がない、と実の親に言わすぐらいの俺達と一緒に過ごす意味がわからない。
「お母さんも俺につけてくれ、って言ってくれてるんだ。自分だと今ハマっているキャラの名前をつけそうだ、って」
「ああ、翼のお母さんはアニメ好きだもんな」
勇輝が頷いて、翼に聞く。
「お母さん、今もお店に出ているのか?」
「ああ、もちろん。母は強しだ」
翼の両親は美容室を経営している。
美容室が終わって、翼の両親が俺達の家まで迎えにくるまで翼は俺達の家で過ごす。
「ああ、わかる。女の人は強いよな…」
俺は翼の言葉に首肯してうんうん、と頷く。
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