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焦らされて⑴※
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「はっ…、っ……ぁ…」
首筋を這う舌先は、ゆっくりと的確に気持ちいいところを辿っていく。俺の弱点を知りつくした、確信のある動きだ。
鎖骨から首の太い筋を時間をかけて登る。焦ったく動く舌先に、勝手に期待が高まってしまう。ぞわぞわと下腹部の奥からこみ上げてくる熱をどうすることもできないまま、やがて耳の裏に舌先が辿り着き、そのままかぷりと耳たぶを甘く噛まれた。それだけで、鼻先から抜けるような、甘ったるい吐息が溢れてしまう。
「かわいい…」
神崎が囁き、ちゅ、と軽く耳たぶにキスをする。
男の喘ぎ声のどこが可愛いんだか。悪趣味だと言ってやりたいが、そう言われて嫌ではない自分がいるのも確かだ。
耳たぶの感触を確かめるように、唇で優しく啄ばまれた。時折歯が当たるのが、ゾクゾクして気持ちいい。腰が抜けそうになる感覚が心許ない。
「はぁっ…」
「ほんと、耳たぶ好きだよなお前…」
神崎の低くて乾いた声が腰の奥までよく響く。耳を弄られ、いい声で囁かれて、身体も頭の中もトロトロに溶けてしまいそうだった。
「ぁ…ん……だめ……」
「だめじゃないだろ…??」
「あっ…や…っ」
かぷりと強めに耳たぶを噛まれた。そのまま外輪、耳裏まで舐められ、身体の力を吸い取られるような感覚にただただ吐息を漏らし、神崎に身を預けるような体勢になる。
「一弥……」
「んん……っ!」
低音で名前を呼ばれ、思わずひくりと腰が揺れた。神崎がクスクス笑って、俺の腰に手を当てがって撫でてきた。
「腰すごい揺れたぜ…?」
顔が熱くなっていく。恥ずかしくて蒸発しそうだ。
腰回りを撫でる神崎の大きな手が服の下に伸び、素肌に触れた。触れたところから、熱が身体中に伝わっていくようだ。
「名前呼ばれて感じた…?」
「っ……ち、が……ぁあっ、ん……」
違う違うと首を横に振る。その間にも神崎の手はそんな俺を弄ぶようにだんだん上に上がっていく。余裕がなくなっていき、勝手に息が荒くなる。
「はっ……あ、ん……だめ、かんざきッ……だめ……」
神崎は聞き耳を持たず、あっという間に胸に辿り着き、右胸の中心の周りを指先でクルクルと愛撫し始めた。神崎の手首を掴むが、力の入らない手では無意味な行為だった。
「ぁッ……ひぁ……っ!」
今度は耳の穴に舌を入れられ、舐め回された。びくっと身体が震え、腰が揺れる。
「なあ、今日すごい敏感…可愛い…」
それはあんたが焦らしまくるからだろうが…!
「はッ……も、やっ……ぁんッ…」
ふーっと耳に息を吹きかけられると、完全に身体の力が抜けて神崎にもたれ掛かってしまった。そんな俺を神崎は優しく抱きしめながら、また息を吹きかける。
「もっと可愛い声聞かせて」
「ッや、ぁ……はぁ………」
もう片方の手も左胸に伸びて、ゆっくりと中心に向かっていく。まだ触ってもいないのに、色付いて起立してしまっている。まるでこの後の刺激を待ちわびているかのようだ。そしてそれは俺自身待ち望んでいる刺激。早く触れて、このもどかしさを解放したい。それが形になって自分の身体に表れている光景を目の当たりにして、さすがに直視できず目を逸らした。だが神崎はそうはさせてくれない。
「ほら…ちゃんと見てなきゃ触ってやんないよ」
もちろんこの状況は神崎の視界にも入っている。そう思うと、恥ずかし過ぎて溶けそうだ。
「もう触ってほしくて仕方ないんだろ?ここ……」
俺の心を見透かしたような甘い囁きに、脳内がビリビリと痺れるようだ。だが決して不快な痺れではない。どこまでも甘く、心地いい痺れだった。
「それとももっと焦らされたい…?」
神崎の手が離れ、また耳たぶを甘噛される。無理に決まってる。もうこれ以上焦らされたら狂ってしまいそうだ。俺は全力で首を振って拒否した。
「あッ…んん………や、だぁ……」
「じゃあ….ほら、ちゃんと見て」
ずり落ちたシャツを捲り上げ、慣れた手つきで脱がされる。すべて露わになった上半身は、最早どこを触られても感じてしまいそうなくらい敏感になっていた。
既に反応してしまっている下半身がスウェット越しに主張していたが、神崎は一切触れてはくれなかった。
「あ………も、だめ……かんざきッ……さわっ…て……」
とにかくもうどこでもいいから刺激が欲しい。淫らに揺れる腰をそのままに、俺は神崎に強請っていた。
「いい子…」
満足そうに神崎が微笑み、ぷっくりと膨れ上がった乳首に向かって、再び手を伸ばしてきた。
ゆっくりと円を描くようにして乳首の周りを擽る。それだけで気持ちよくて息が上がっていく。その円がだんだん小さくなっていき、乳首に近づいて行くにつれて俺の余裕はなくなっていった。もう待ちきれなかった。
「は……はや、くぅッああぁっ!」
俺がそう言うのと同時に唐突に乳首に刺激が集中し、俺の身体は跳ね上がった。人指しでピンッピンッと小刻みに弾かれたのだ。
「はぅッ……あ、あぁッ…んんっ!」
とんでもない快感が波のように押し寄せ、思わず仰け反ってしまう。神崎は俺の首元に顔を埋め、ペロリと首筋を舐める。
「ほらちゃんと見てなって…手ぇ止めてもいいの…?」
「ぁっ、やッ…だめ…だ、めッ……」
慌てて胸元に視線を戻す。
自分の乳首を嬲られるところを自分の目で見るなんて。しかもそれを見て興奮するなんて思いもしなかった。
「はあ……っ、ん、あ………」
人差し指の腹で、クリクリと乳首を転がされる。根元の芯の部分まで動かされるような感覚が気持ちよくてたまらない。それが時折ぎゅうっと押し潰されるように転がされたり、爪で優しくカリカリされたりと、常に色んな刺激に変化していく。
「ふぁ……それッ…あ、ん……」
「ん…?これきもちい?」
「っく…ぁ、きもちぃ……っ」
「かんわいい……」
五指を使ってピアノを奏でるように乳首を弾かれる。弾かれる度にクニクニと乳首が形を変え、ものすごく卑猥に見える。
「すげえ…乳首カッチカチ……」
「ばっ……か、言うなあっ…」
「だってお前…言われた方が興奮するだろ?」
「っ…か、ばかッ……ばかぁ…ッ」
「自分で触ってみ?すげえ硬いの」
「えっ、やめッ神崎….だめっ!」
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