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優しい時間①
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土曜日。勇慶小学校では午前中5教科の確認テストが行われる。
菊池の作成する問題。菊池の補習で対策された問題が並び、難解な応用問題も手をつけることができた。それでもさすがは鬼畜の菊池、満点を取らせる気のない問題数であった。
補習の成果が感じられ、この数日の補習と代償の日々が無駄ではなかったことに安堵した。
午後…特別自習室で軽食を済ませ、今日のテストの見直しを行った。…が、テスト中に取れなかった問題は優馬の実力以上のものであり、一人では太刀打ちできないことを悟った。
「…はぁ」
ため息をつき、優馬は職員室に向かった。
「失礼します。菊池先生…」
職員室で菊池の席まで向かい、優馬は呼びかけた。
「なんだ?」
「あの、…補習を…お願いします」
「君から来るとは、真面目だね。特別自習室で待っていなさい」
菊池の表情は優しく、しかし目は鋭く優馬を見定めていた。わかっているだろうね?と…
「…はい」
特別自習室に戻ってしばらく自習を進めていると、ノックがされ菊池が姿を現した。
「待たせたね。採点を終わらせてきた。君はダントツ1位だよ」
「ありがとうございます」
「それでも補習を求めるなんて、貪欲というか真面目というか…それとも代償のほうを求めているのかな?」
「ち、ちがいます!」
「冗談だ。わかっているよ」
どんな代償を払おうとも目的のために真っ直ぐ進み、慢心することなく誰よりも自分に厳しい…その芯の強さに惹かれて君を選んだのだから。
その芯を揺さぶって、いたぶって…私の方に捻じ曲げてやりたい。それが菊池の愉しみだ。
優馬は真面目に補習を受け、テストについて全ての問題を理解するまで質問を続けた。
「質問はこれで全てです。…代償は払います…」
「賢い子は好きだよ。準備をしなさい」
"準備"という言葉で伝わるほど、菊池はいつも始めに同じ指示をしていた。
衣類を全て脱ぎ、机に手をついて菊池に双丘を向けること。
"準備"ができるとその首に菊池が赤い首輪をかける。チリンと付属のベルがなり、その音は優馬に過去の行為の記憶を蘇らせる。
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