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終業式②
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「ありがとうございます」
優馬は機械的に答えた。
菊池と二人きりの空間で警戒心を強めていた。
優馬は机を挟んで菊池の向かいにある席に着いた。
「夏休みも勉強に励みます。また2学期からよろしくお願いします」
優馬はなるべく早く話を切り上げて面談を終わらせようとしていた。
「夏休みも自習室に来るんだろう?」
「…家でできます」
いつもは長期休暇でも特別自習室に通って自習に励む優馬であったが菊池から距離を置くためにこの夏休みは学校に行く気はなかった。
「連れないな」
菊池は立ち上がり優馬の傍に近づいてきた。
警戒心から優馬の身体が強張る。
菊池は優馬の顎を掴み上を向かせ、口づけをした。
優馬の口内に舌を侵入させ長い長いキスをした。
「んぅう、ん、ん…っ」
優馬は抵抗こそしなかったが、菊池の舌の動きに応えようとはしなかった。
しかし、久しぶりの菊池の接吻に優馬の頭は痺れていく。
長く続く接吻に強張っていた優馬の身体から力が抜けていった。
『あ、ぁっ…せんせ…ほしぃっ…』
甘い声が聞こえ、優馬はビクリと身体を引いた。
菊池が持つスマートフォンを見ると優馬の淫らな姿があった。
『…イイ…っ!きもちぃ…っ…あ、あっ』
画面の中の自分は信じられない程甘えた声を出していて、優馬は咄嗟に菊池の手からそれを奪った。
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