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小休止①
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家に帰り、優馬は緊張から解き放たれ安堵した。
「兄ちゃんおかえり!ゲームやろ!」
小学3年生の春馬が無邪気にジャレてきた。
優馬とは正反対に勉強に興味がなく、近所の公立小学校に通っているため気楽なものだ。
「その前にゴハン!お兄ちゃん疲れてるんだから」
母親の呼びかけで夕飯の準備が始まり、食卓についた。
テーブルには先ほどの『中学部夏期合宿のご案内』が置かれ、母親が目を通している。
「優馬、頑張ってるのね。」
「うん、…合宿行ってもいい?2週間くらい留守にしちゃうけど…」
「優馬が頑張りたいなら応援する。うちはチビ助がもう一人いるから退屈しないわよ。」
「にーちゃんどっか行っちゃうの?お母さんじゃゲーム弱くてつまんないよ!」
春馬が遠慮なく会話に割り込んできた。
「今日いっぱいやってやるから、俺がいない間お母さんのこと頼んだぞ!」
「任せとけぃ!」
春馬は調子よく返事をしてガッツポーズを決めた。
その夜は春馬と一緒に風呂に入って遊び、春馬が眠くなるまで目一杯ゲームをした。
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