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七海美鶴と菊池の面談①
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時は終業式の日に遡る。
優馬と菊池の面談が終わり、七海が優馬に言及した後、しばらくすると七海の面談の時間になった。
「失礼します」
七海は緊張していた。
1学期に入ってしばらく、菊池とは最低限の言葉しか交わしていなかった。
何度も七海から菊池に迫ったが取り合ってもらえず、5年生の時のような卑猥な関係は6年になってからピタリとやんだ。
なぜ先生が自分に興味を示さなくなったのか---
その答えは簡単にわかった。
神崎優馬だ。
奴のせいで俺の居場所が奪われた。先生が奴から興味をなくせば、また俺の方を向いてくれるかもしれない----
今日この面談は、1学期最後の二人きりになるチャンスだった。
「七海美鶴、今回も2位だ。神崎には及ばないな」
菊池は成績表を机に置いて冷たく言い放った。
「及ばない?その神崎は俺に夢中みたいですけど」
ピクリと菊池の眉が動く。
七海は恐怖を表に出さないように虚勢を貫く。
「6年の始めに告白されちゃって。俺は先生が好きだからフリましたけど。今も、先生に脅されたって俺に縋りついてきましたよ。可愛いですね」
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