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【め、めでたし?】*Noside
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あれから何日か経って、また生徒会室まで遊びに来てみた。
こんな姿になってから特にすることもないから、機密情報を覗いてるようで楽しい。
、と今日はあの結人って奴がいるみたいだ。
……こうやって裁くのって、風紀がやるんじゃないの?
…まぁいいや。
蓮夜が説教…というか今にも殴りかかりそうな勢いで話してるが、結人は正座したまま俯いている。
全く、聞いてるのか聞いてないかぐらい返事しろ!と蓮夜が怒鳴れば、結人は聞いてます…。と小さな声で返事をした。
瑠衣や隼人はその様子を呆れながらも見ていた。
「なぜ立花に近づいた。攫うためか!」
「違う!…初めは…。」
「初めは?そんな言い訳聞くわけないだろ!」
「……会長、ちょっと落ち着いてもらえませんか。……桐島。初めはというのはどういう意味ですか。」
へぇ、なんか知ってたけど、瑠衣は冷静だねー。
でも、もうすぐ噴火しそうだ。
「……初めは、遥燈が月氷の黒猫だって知らなかった。遥燈と撮った写真が、死神にバレて……。
……遥燈に手を出すなと言ったら、最後の任務で黒猫を捕らえろと言われた。一生黒猫を追うか、それとも今回の件で黒猫と縁を断ち切るか、そう言われた気がした。
……だから俺は縁を断ち切る方を選んだ!…………守ったつもりなのに……。また、守れなかった……!
俺は強くなんてなかった……!」
「……なんで……なんで一人で勝手に決めたんですか。
……立花を想うのは、あんただけじゃない!!相談してくれれば、一緒に解決できたかもしれない、立花をあんな目に合わせることも無かったかもしれない!
それなのにあんたは、……っ!!
全くかっこよくないですよ!一人で背負うことが周りに害が出ないとでも思ってるんですか、この脳内腐れ金髪野郎!!」
……え?
瑠衣はスッキリするまで言ったのか、消費した酸素を取り込んでいた。
それにしても……の、脳内腐れ金髪野郎とか……っ
腹筋割れそう!あはははっ
「…い、言い切ったな、陽ノ下。」
「イライラしてましたから。でももう大丈夫です。」
「……ふっ……副会長が変な事言うから怒る気もなくなったよ!くくくっ……」
「「……次期理事長が笑ってる……」」
……とりあえず、めでたしめでたし?
なのか?
チラッと結人を見ると、驚いた顔のまま涙を流してた。
わぉ。
イケメソは泣いた顔も素敵なんですね、羨ましい。
「……うっ、くぅ…………っ!すみませんでした……!」
やっぱりめでたしらしい。
「あぁ、俺はもういいかな。……だって遥燈くんの居場所を教えてくれたのは君だもんね。……あとは、遥燈くんが目が見えるようになってから、対談しよう。……そうだな。君は退学処分……にしたいところだけど。
遥燈くん……本人の意志から聞きたいから退学にはしない。でも、停学にはなるからね。」
「……はい……。」
「……で?立花と撮った写真を貰おうか。ほら、LI⚫E。」
「あ、じゃあ私も貰います。」
……めでたし……なのかな。本当にめでたしなのかな……。
立花くん?だっけな?……良かったじゃん、今度こそ思ってもらえる仲間がいて。
じゃ、僕は帰るか。
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