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【話だけ聞いてると。】
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「……よ、夜?夜って学校閉まってるんじゃ……。」
「私たちが校長の許可をとっています。先生方には申し訳ないですが、授業をしてもらってます。」
「……へ?……じゅ、授業って、つまり」
"昼"の学校に来るつもりはないってこと?
な、なんで…
やっぱり嫌われちゃったのか?
LI⚫Eしすぎたのか?
謝ろう。
そうだ、俺やり方を間違って……
スマホを取り出そうとカバンを漁る。
その手を誰かが止めた。
「……立花。やめなさい。」
副会長だった。
「な、なんで!俺、話をしないと気が済まないです!!」
「立花。」
副会長は俺の名前ももう一度呼んだ。
低く、静かな、威厳のあるーーー……
「誰も、会っちゃいけないなんて言ってませんよ。」
「…え……」
「会って話しなさい。画面越しで済ませようとしないでください。
会って話すんです。会わないと分からないことだってある。
この私が夜間の学校に立ち入ることを許可しましょう。
だから、泣かないでください。」
泣かないで……?
「あ、俺、……俺……」
その時、泣いてることに気がついた。
「ほら、笑ってください。そんな顔じゃ会えないでしょう。
桐島は今日も学校に来ますよ。そうですね、……7時までに来る予定になってます。それまで一緒に待ちますよ。」
「…………副会長……ありがとうございます!」
そう言うと、会長が嘆き出した。
「うわーなんかいいとこ全部持ってかれちゃったな。
俺も許可出す。会って話してこい。」
「……なんか話だけ聞いてると、恋する乙女が、外国に行っちゃう彼に会いに行く話みたいですね。」
「うわ、ダメージ量が半端ない。」
「……お、乙女……。俺は男ですよ…。」
「…………私、時々立花が嫌いになります。」
「……同感だ陽ノ下。」
「えっ、何故」
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