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【プライド】*遥燈side
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「てめぇ一体何もんだよ!!」
そ、そんなの、俺が聞きたい。
今何を思った?
殺す?
どういうこと?俺は、一体何を……!!
心臓がバクバクいってる。
焦り、……恐怖とはまた違う、怖さ。
一体……
「なんだよ、殺せって言ったり、今度は突き飛ばしたり!
何がしてぇんだよ!!くそ!!」
そのまま風人は扉をガンッと蹴ってから去った。
い、痛そう……。
* * *
『立花遥燈でしょ?』
『あんたが人殺しか。』
『立花遥燈だろ?人殺しの。』
『よく人を殺せるね?立花遥燈くん。』
『可哀想に。
人を殺してしまったんだろう?罪人だな。』
違うのに……。
なんで。
いつだったか、俺の誤解を解いたんじゃないのか?
だから、2年の冬、俺をまた……輪に……
「何でだよ!!!くっそ!!!」
どうもこうも上手くいかない。
どうして俺なんだよ……くそっ……
こうなったら、もう一層の事転校も……!
いやいや、……逃げたくないな。
このまま馬鹿にされて逃げ出したくない。
こっちにもプライドくらいあるんだ。
でも…………どうしたらいいんだろうか。
もうやることはやった気がするのに。
終わらない。ループ。エンドレス。
負の連鎖。
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