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【懲りないヤツら。】
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さぁ、復帰。
また今日もしっかり、学校に通わなくては。
俺も相当な負けず嫌いなのかもしれないな。
「お、人殺し~、元気にしてっかよー!」
「ギャハハッ」
通り過ぎ様に背中を押される。階段だったら危ないな。
誰も味方するものなどいない。
会長たちの親衛隊だってきっと渋々だろ。
はぁ、もっとしっかりしなくちゃな。
自信持て!ポジティヴに!
あれっていうか、またいつも通りの心意だ……
この間のは何だったんだろう。
* * *
いやー……またかよ。
懲りないな。このお方達。
「やだぁ~っ、まだ学校にいたのぉ~?」
男はこのぶりっ子さに気づかないとよく女子から言われるが、これほど酷いぶりっ子に気づかないのはこの2人だけだろ……。
てか、男は、気づいてないんじゃない。カワイイ子に相手にされるのが嬉しいんだ。
多分。
可愛いとは……まぁ、女だったらそれなりに思ってるかもしれないが。
お察しの通り、このお方達というのは有本御一行だ。
本当、飽きないんだな。この人たち。
「僕ぅ、どこかで犬死してるかと思ってたぁ。」
「奇遇だね、僕も同じこと思ってたよ。」
「お、俺もだし!」
いやいや、和泉くんよ。
絶対思ってなかったでしょ。
「それで?なんか用?」
お、ちょっと殺る気が。
喧嘩腰で吹っかけてみる。
「別にぃ?一人で寂しくないのかなぁってぇ。」
「ご心配無用だよ。会長と副会長がいるからさ。」
こう言っとけばいいでしょ、だって有本はイケメン好き。ということは学校一の顔とお金を持つ会長と副会長には目がないでしょ。
ほら、いい感じにおこってる。
「へ、へぇ~?そうなんだねぇ~
僕も生徒会室行こっかなぁ~」
うわ、来んなよ。
「そっか、でも来ないことをお願いするよ。また荒らされたら困るから。大して仕事もしないでしょ?というか、俺、君たちをリコールしてもいいと思うんだけど。」
「で、出来るもんならやって見なよ。」
「俺ね、理事長が義兄、なんだ。理事長が…義兄だと……リコールするのはとっても簡単だね?」
少しでしゃばるのを抑えろ。
「は、はぁ?勝手にすれば!もういい!行こう!」
あ、行っちゃった。
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