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ep10
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時刻は午後六時半。
藤吉君が家に来てから数時間経っている。
結局あれから一回どころか三回も藤吉君の中に出してセックスは終わった。
「うぅ...疲れたぁ...腰痛い...中にまだチンコ入ってる気がする...」
ベッドにうつ伏せながら心底しんどそうに藤吉君がぼやく。
「藤吉君、ごめん...」
「いいよぉ...童貞だったししょうがないって...」
顔を上げて藤吉君はにこっと微笑んだ。
それにドキッとする。
「そうだ...喉乾いたから水くれない?」
「う、うん...!」
枕に顔を埋めながら藤吉君が申し訳なさそうに言った。
無理をさせたのは俺だしあんまりそういう顔をしてほしくないな...。
藤吉君の意外に柔らかい髪を人撫でして立ち上がって服を着て部屋を出た。
一階のキッチンで水を取り階段を上って部屋に戻ると藤吉君は痛そうに腰を擦りながら待っていた。
「おまたせ...はい、藤吉君」
「ん、ありがと」
コップを渡して藤吉君が水を飲んでいる姿をじっと見る。
...本当に顔整ってるな...。
藤吉君は入学したての頃はよく顔に傷を作って学校に来ていたのを思い出す。
「なに見てんの?」
「いえ...。顔綺麗だなって思って」
「あはは、知ってる」
あっ、笑顔になるとすごく可愛い。
整ってて少し冷たい印象がある表情が溶けて花が咲いたみたいだ。
...なんてポエミーな事を考えてるんだ俺は。
「多田もメガネ取ったら意外にイケメンかもよ?」
「そ、そうかな...って、ちょ...!!」
藤吉君の言葉に若干照れていると素早く眼鏡を取られて視界が急に変わった。
「ふ、藤吉君...返して...!」
別に眼鏡がなくても視力は悪くないから問題はないけど落ち着かない。
「あれ...これ度入ってないじゃん」
「目...悪くないから...でも返して...!」
頑張って眼鏡を取り戻そうとするけど藤吉君には運動神経的な面で勝てない。
「.....................」
「うぅ、返して...」
「.....................」
「あれ?藤吉君...?」
藤吉君は何故か黙り込んでしまった。
心配になって顔を覗き込む。
目の前の藤吉君の顔が急激に赤くなる。
「...か、返す...」
突然しおらしくなった藤吉君の態度に首を傾げながら眼鏡をかけた。
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