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ep14
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昼休み。
教室に他クラスの生徒がいるにも関わらず先生は結局何も反応をせずに昼になってしまった。
俺としてはずっと藤吉君といれて嬉しいけど。
藤吉君は授業の間俺の横顔をじっと見てたまに話しかけてくるだけで先生の声もあまり聞いてないみたいだった。
「多田ぁ、おれ購買行ってくるね~」
「あっ、うん、行ってらっしゃい...」
だるそうに藤吉君は手を振って教室を出ていく。
俺も少し手を振り返しながらその背中を見送った。
「.....................」
話し相手がいなくなって一人になった。
急に夢から醒めた気分になる。
「.........おい、お前」
「...はい?」
突然話しかけてきた声に振り返って、固まった。
「多田だよなぁ?」
傷んだ金髪と下卑た笑み。
いつも俺を虐めてる三人とよくつるんでる先輩だった。
俺の見開いた目を見てその先輩はさらに笑みを深めた。
「ちょっといいか?」
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