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出会い2
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雑炊を平らげた男はPCを取り出して何やら操作を始めた。
おい、いきなり隣に座って、自分が食べてる間は話しかけてきて、食べ終わったらいきなり放置か?何がしたいんだこいつは。
「こちらのお客さん毎回ふらっと来店されてなにかしらのドリンクとフードを召し上がったら、お仕事なさってからお帰りになるんです。いらっしゃる頻度も時間も召し上がるものも毎回バラバラで不思議なお客さんなんですよ。ご職業は高校教師だと伺ったことがあります。」
俺が余りにも呆気に取られていたのかマスターが教えてくれた。この男の素性なんて知ったことではないがこんな掴みどころのない男初めて会った。
…………。
目が合った。あ、俺資料読んでる途中だった。俺も仕事にもどろうと思ったが、
この男はなかなか俺から目を離そうとしない。妙な意地がはたらいて俺もそいつを見続けていると、
「あぁ~!ピアス付け直すの忘れてたぁー」
は?なんなのこいつマジで謎。はっと気づいたように鞄からピアスを取り出して付け始める隣に座っている男。てか、ピアス多くね?左右合わせて5個。こんな高校教師いんのかよ。
ピアスをつけ終わった男はカクテルを頼んでまた仕事を始めた。こいつが来てから1時間も経っていないがすごい疲れた気がする。
俺もこいつの事なんか気にせず、仕事しよう。
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