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始まり5
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茶髪の手を借りて寝室へ入っていく雅。
「……お前、何しに来たんだよ。」
「雅に会いに来ただけだ。あいつに何があった。」
「知らねぇよ。知っててもお前には言ってやんねぇ。」
「雅くんは、恋人の奪い合いで喧嘩したんだって言ってましたよ。まぁ、一方的にリンチされたみたいですけど。」
普通に喧嘩したら負けないのに、と付け加えながら説明してくれる茶髪。
どういう事だと詳細の説明を促す俺に、恋人いたのか!?と騒ぐ金髪を宥めながら更に説明をしてくれた。
今週の月曜日、と言っても日付が変わった頃この近くで見つけたらしい。茶髪の父親が医者をしているらしく、そのまま雅の家で治療をした。
普通の医療人は医療器具は持ち歩かないだろうから、その父親は恐らく俺らとたいして変わらない立場の人間だろう。
見つけた時は意識も朦朧としていてまだ血が止まっていなかったという。
この辺は俺らのような輩がいるせいで夜に出歩く人はほとんどいないし、医者に見つけられたなんて、かなり運がよかった。
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