アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夏休みと俺。~宿題編~
-
「前に利人から兄貴が居るって聞いた時に質問したんだ」
「何て?」
「どんな兄さんなんだ?て。」
人真くんは横に座る利人を見つめているが利人は口を一向に開こうとはせず、ただこれ以上は言うなと言わんばかりの綺麗な漆黒の瞳で俺を見つめてくる。
宗弥はこの状況が良く分からないみたいで「トイレ貸して」と一人リビングを出て行ってしまった。
あーあ、残念。これからが面白いのに。と思いながらも見つめてくる利人ににこりと笑みを溢すと一瞬驚いたように瞳孔が開くもすぐに俺を睨み付けた。
今の俺の笑みで分かってしまったんだろう、俺が態と嫌がっている利人の前で口を開こうとしているのが。
「で、続きは。」
利人に口を開くよう、暫く見つめて促していた人真くんも、全く開こうとしない利人に諦めたのかまた俺に視線を戻し訪ねてくる。
利人は人真くんの方にぱっと向き服の裾を掴みながら首を振る。
少し頬を赤く染まらせ首を振る姿は何とも色っぽく、悪戯心を駆り立てるものがある。
人真くんはそんな利人を不思議そうに見つめているが会話を変えようとはしない。
寧ろどこか楽しそうに口許には笑みを浮かべ俺を見てくる。
人真くんも結構な意地悪さんで。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 126