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ゴロゴロしているうちにまたうたた寝をしてしまい、起きたらもう日は暮れていた。
真っ暗な居間でもそもそと起き上がって時間を見ると真夜中で、一人静かにため息をついた。
台所へ行き、濃いコーヒーを煎れると仕事部屋に篭った。
携帯を片手に千鶴に電話しようとして、連絡先を知らない事に気が付いた。
この数日、いつも一緒にいたから連絡先の交換なんてしていなかった。
知っていても俺は千鶴になんて言うつもりだったんだろう。
帰ってこい、仕事辞めろ、何で行くんだ。
そんな言葉が溢れては消えていく。
俺が何を言ってもきっと千鶴は仕事に行っただろう。何となくそんな気はしていた。
だから予防線を張っていたつもりなのに、全然張れてなかったみたいだ。
この家に千鶴の気配がないだけで、俺は自分でも驚くほど寂しくてどうしようもない。
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