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「ゆ、ゆっくんっ!!…ち、ち、ちっ!」
落ち着いた波瑠を寝かせようと優しくベットに下ろした途端、波瑠の自傷を止める時に出血してしまった腕に気が付いたようで、物凄く強い力で俺の手から落ちようとする。
「大丈夫、大丈夫だから痛くない痛くない」
「ち、血、ッ…僕が、僕がッ…」
大丈夫大丈夫と強く抱き締めてもどうやら今の波瑠には聞こえていないようで小さな身体で俺を振り払おうと必死だ。
「ごめ、なさいっ…ゆ、くんっ…ごめ、なさいっ…
僕が、僕がッ…き、傷付けた…ッ…ごめなさぃッ」
「大丈夫大丈夫だから、波瑠お願い落ち着いて」
バタバタと俺の腕の中で暴れこのままだとベットから落ちてしまう。
クソっ…ナースコールは既に押してある、もうすぐに応援に来てくれるはずだ。落ち着け俺。
「大丈夫大丈夫だから波瑠…波瑠…」
「いやぁぁあああア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ…ッッ」
今までの波瑠から聞いたことのない金切り声で叫ばれ、やばいと思った瞬間には、ドンッという音と共に波瑠がベットから落ちる。
「……ち、…血、血、血…まっかか…、ま、かっか…」
どうやら波瑠の手に俺の血が付いてしまったようで、波瑠は放心状態で俺の血で染まった手を見ている。
左肩から大きく落ちた波瑠の身体が心配で、直ぐに抱きあげようと手を伸ばす。
「波瑠……波瑠…?」
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