アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
雪也のココアは、甘くてとても美味しかった。
「何か食べる?」
と、雪也さんが聞いた。
お腹が空いているのだが、あまりお世話になるわけにもいかないのでだまっていると、いつのまにか、机の上にはトーストと目玉焼きが置いてあった。
「こんな、物しか出せないけど」
目玉焼きは半熟で、トーストは焦げ目がちょうと良いかんじについている。
「目玉焼きとトーストは、嫌い?」
「いえ」
「それとも、俺に「あーん」ってされたい?」
と、笑いながら雪也さんが言うので、俺は目玉焼きを食べた。
「おいしい」
「そう?」
「なら、よかった」
と、雪也さんは笑いながら言った。
「(ああ、こんな生活がいつまでも続けばいいのに)」
と、結人は思った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 14