アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
好きな人
-
七瀬さんと別れて俺は教室に荷物を取りに行った
教室には誰もいなかった
俺は椅子に座ってさっきの七瀬さんの言葉を思い出した
ー好きなままでいいんだよー
また、涙が出そうになる
もうちょっと好きでいてもいいかな
七瀬さんに言われるまで俺の中でぐちゃぐちゃになっていた黒いものがなくなったような気がした
「よし!帰るか!」
俺はすっきりした気持ちで帰路についた
家の前まで着くと俺は自分の家ではなくその隣の家に入った。桜の家だ。俺たちは生まれた時からお隣さんだ
「おーい、さくらー」
名前を呼びながら扉を開ける
「なに?」
ぶっきらぼうに答える。桜はこれが通常なので気にしない
「んー。一応言っとくけど付き合わないことになった。」
桜にとっては何でもないことだと思ったが言っておきたかった
「…ってる」
「え?」
「知ってる。」
「え…何で」
「聞いてた。」
ドクン、ドクンと心臓の音が大きくなる
「おまえ、」
お願い。言わないで
「男が好きなのか?」
心臓が、締め付けられる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 17