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日が明ける頃に目が覚めた
起き上がろうとすると腰に鈍い痛みが走り、それが昨日のことが夢ではないと教える
桜はいなくなっていたが後処理は行われていて体は綺麗にふかれているし、シーツも変えられている
桜の優しさが垣間見えて
その優しさが切なくて、でもやっぱり嬉しくて涙が出
そうになった
好きでもねー奴に優しくすんなよばか
「…ばかやろ」
それでも
「…すきだ、ばか…」
幸い今日は土曜日なので1日ごろごろして過ごした
俺の両親は海外にいっている
もう高校生だし、友達もいるから俺はこっちに残って一人暮らしをしている
俺の母さんはロシア人のハーフで俺はクォーターだから髪は薄めの栗色で目も薄い茶色をしている
昔はよくからかわれてこの髪色と目が好きではなかったが桜が綺麗だと褒めてくれてからは好きになった
物心ついたときにはもう桜をばかみたいに好きになってて後戻りなんて到底できなかった
気持ちを告げることなんて一生ないと思ってた
「…はぁ」
これからどうするべきか
何事もなかったように過ごすべかなのか
どうすればいいかわからない
あわよくばまた抱いて欲しいと思っている浅ましい自分がいる
「…ハッ。…さいてーだろ、おれ」
何も考えたくなくて目を瞑る
目が覚めたらこんな最低な俺ごとあいつを好きな気持ちがなくなっていればいいのに。
そんなことを思いながら俺はまどろんでいった
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