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あれから一晩考えてやっぱり断った方がいいのか?
とか、このままじゃいけないんじゃないのかと考えがまとまらなくて全然眠れなかった
「おはよ」
玄関を出るとすでに桜は待っていた
「わり、遅くなった」
「気にするな。俺が待ちたかっただけだ」
胸がどっきゅっんと鳴った
なんだ今のは
桜はこんな事を言うやつだっただろうか
こんな桜、俺は知らない
俺が驚いて固まっていると、桜は不思議そうな顔で首を傾げていた
「有栖?急がないと遅刻するぞ」
桜の言葉でハッとした俺は 急いで学校に向かった
それからは毎日大変だった
桜は甘えてくるわ甘えてくるわ
晴人や翔の前でも甘えてくるから「…なんか桜こんなんだったっけ?」っていわれた
適当にごまかしていたが晴人はあははと笑って翔は
ちょっと首を傾げていたが後から1人でうんうんと納得していた
甘えられるのは嬉しい
でも、俺は代わりだから
だって桜はまだ目で追ってる
晴人のこと
1度だけ桜に「好きな人に告白したのか?」って聞いたら「いや、してない。」って言っていた
だから晴人はこのことを知らない
晴人が羨ましい
もし晴人みたいな奴だったら好きになってもらえてたのだろうか
それとも翔みたいに可愛かったら?
こんなこと考えたってしょうがないってわかってるのに
深いため息がこぼれた
幸せが逃げちゃうな
なんて考えながら眠りについた
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