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ピピピピッピピピピッ
カチッ
「んーっ……」
大きく伸びをして腕を見た
「昨日の痣…」
あぁ今日も半袖で行けないな最近腕の傷少し目立たなくなってきたのに…
残念だなぁと呟きながら制服に手を伸ばす
約束7:30だっけ?早く着替えなきゃ
学校への準備を全て整えて朝ごはんを作ろう
今日はフレンチトーストでいっか
「……」
お父さんが暖簾を上げてリビングへ入った
「お、おはようございます」
「まだ朝ごはん準備してねぇのか早くしろよ親が起きる前に作るのが常識だろなにやってんだ」
「ごめん…なさい……」
「お前最近謝ればいいと思ってるだろ」
「へ?」
「いつもいつも謝ってばっか本当はごめんなさいとか思ってもないんだろ!」
「そんなことな………え?」
なにを言い始めたかと思えばお父さんはキッチンから包丁を出した
「バカで使えないお前を養ってやってるのに父親のことを尊敬できないなんてそんな子供あるか」
「お、お父さん包丁危ないから……一旦置こう…?ね?」
「刺さないとおもってるか?!
試しに刺してみるか?そのまま死んじまえいらねぇんだよこんなやつ息子だとも思いたくないね」
ずるずるとお父さんが歩いてくる
その目は光を失って生きてる感じしなくて恐怖が湧いた
「いやっやめて…!」
怖くて思わず逃げ出した
今日遂に殺される日が来たかもしれない、今逃げないと本当に殺されてしまう
とっさに玄関に向かった
「駿!逃げんじゃねぇ!」
「やだっやめてっ殺さないで…来ないで…」
逃げ場がなくなって外へ出た
待ち合わせよりまだ全然早いのにそこに先輩が立っていた
「駿?!どうしたの!」
「助けてっ先輩助けて!」
「…………駿?ほらお父さんの方においでよご飯冷めちゃうよあぁそちらは駿の友達かな?いつも仲良くしてくれてありがとうほら駿中に入りな」
「いや……いやっ!来ないで…」
「駿…なにがあったの?」
怖くて足の力が抜けて先輩に寄りかかってしまったが先輩は優しくまるで守ってくれるかのように包み込んで支えてくれた
「何も無いですよ息子は少し悪夢を見たようで寝ぼけてるだけですよ」
「寝ぼけてるはずないでしょう駿に何したんですか?なぜ包丁を持ってるんですか?」
ぎゅっと力を込めてきた、お父さんのことを警戒しているのだろう
「何もしてないって言ってるだろ!」
「せん……せんぱ…殺されちゃ……助けて…」
「とりあえず家上がりますね準備して学校行かせてもらいます」
「はぁ?!勝手な事言ってんじゃねぇぞ!糞ガキ!」
「駿来て!」
先輩は僕の手を引っ張って部屋に入りすぐ鍵を掛けた
「他に鍵空いてる場所ある?」
首を横に振って答えた
「そう…じゃあすぐカバンもって窓から出よう」
「は、はい……」
あらかじめ準備しておいたカバンをもち窓を開けた
「先に俺が降りて下で受け止めるから」
それだけ言って僕のカバンも持ってすぐ降りた
予想以上に高く感じる…でも、ドアからお父さんが叫んでいるのが聞こえて恐怖に挟まれてる感覚になった
「大丈夫!ちゃんと受け止めるから!おいで!」
「………」
震えたながら顔を横に振る
「大丈夫だから、ほら!せーの!」
「〜〜〜っ!」
意を決して飛び降りた!先輩か約束通り受け止めてくれたおかげで痛みは無かったがすぐに先輩が僕の手を掴んで走った
「とりあえずバレないうちに逃げるよ!」
・
・
・
・
家から少し離れたところで止まって僕の方を向く
ハァ……ッ…ハァ…
運動が苦手な僕には結構辛い…
「大丈夫だった?なにがあったの?」
「えっと……あの…ほ、包丁で……今まで殴られたり蹴られたりしてて今日包丁もたれて死んじまえって言われて……今日こそ殺されるって思って…それで……あの……」
言葉がまとまらないしまだ上手く頭が整理できてないさっきのことを思い出して涙がポロポロと流れ出た
「落ち着いて……ゆっくりでいいから」
先輩に背中を撫でてもらって少し落ち着いた
「もう大丈夫?」
深呼吸してゆっくり頷いたそして今まで何をされて何があったかを覚えてる限り全て話した
❁
❀
✿
「うん…そっか話してくれてありがとう駿がずっと長袖しか着なかったのはそのせいだったんだね辛かっただろうに……もっと早く気づけたはずなのに…ごめん」
そう言いながら涙を指で拭ってくれた
「大丈夫で…す、先輩は他人だし…今までまったく話してなかったから気づかなくても仕方ないし…」
「他人なんかじゃないよ…」
「……?」
「なんでもない
しかし困ったね…危ないし家に帰るわけにも行かないし…」
「あ…」
「……そうだ、今日からうちくる?」
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