アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
スタートラインY その6
-
唇を何かが掠めた。
「っと、悪い。当たったな。」
事も無げに言う川本の一言でそれが唇だったと知る。
太ももにあった体重が軽くなって、川本が俺から離れて立ち上がる。
俺は川本の顔をまともに見る事が出来ず視線を落として川本の内履きを見つめた。
「なに、これ・・・。」
「上手なキスの方法やろ。」
「そうやけど、」
島田が教えてもらったと前に言っていたのをまだ覚えている。でも、
「そうじゃなくて、なんで、」
今、ホンマに、したよな?
当たったよな?
「お前が悩んでる言うからやな。」
「ホンマにしてもうてるやん・・・。」
「当たってもーたな。ええやん減るもんやなし。」
はは、と笑って軽く流す川本に傷付けられたような錯覚を起こす。
アホみたいや、俺は。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 116