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スタートラインK その12
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「ありがとう。」
駅前で手を振る津田に背中を向けたまま手を上げ別れた。
すぐ近くの居酒屋ゆうちゃんに入ると奥座敷を貸し切ったらしいうちのクラスの声が表まで届いている。
店員に手で案内される前に足が向かっていた。
襖を開けて全員を見渡し確認するが、鬱陶しい代表の島田は大手を降って座っているのに、予想通り梶原はいない。
「はよぉ入れよ!色男!!」
いい加減頭にきていた俺は手招きで島田を呼び出して部屋の外へと誘う。
島田は相変わらずのアホ面を引っさげて笑顔で寄ってきた。
「あれ?津田は?」
「けーへんわ。彼氏迎えにくんねんて。」
「彼氏!?え!?」
驚いた後に哀れむような瞳を向ける島田の二の腕を二発殴る。
「いたっ!なんで!?」
「お前なぁ!なんで津田やねん!どういう推測でそうなんねん!」
「いや、せやからよぉ。部室で話してたやん。津田の尻ええよなーって。」
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